【読書プレゼン②】亜希・レセプション

    こんにちは、今回の読書プレゼンは亜希さんとレセプショニストのナオさんです。

    【ぼくは勉強ができない・山田詠美】亜希

    ぼくは勉強”は”できない、という感じの主人公。
    その未来を想像したくなる一冊でした。
    相対的な価値観で人間を判断するにはそれらはあまりにも不正確で、もっとちゃんと見なくてはならないところが沢山あるはず。
    人を思いやって話を合わせることができ、考える事ができて、自分は自分であると卑屈にも傲慢にもならずに言える人なんてどれくらいいるのだろう。
    ノスタルジー風味のストーリーに乗せられて、そういったことを考えさせられる作品。
    個人的な「大人になってから読みたい青春小説」のグランプリです。

    【化け物心中・蝉谷めぐ実】レセプション

    人を喰らって化けた鬼探しと、執念渦巻く歌舞伎界の人情劇in日本橋。
    舞台という「嘘が真になる世界」に生きる彼ら役者もある意味化け物であり、
    舞台に魂を注ぐ度に芸に飲み込まれ、男女の境すらもなくなっていき
    「真が嘘になる世界」でしか生きられなくなる。
    歌舞伎という男性が女性を演じる世界の深淵を、現代ならではの視点で書き上げられた作品でした。
    血肉の描写はもちろん、絢爛豪華な世界とその影の描き方が文章なのに「鮮やか」で、その彩にぞくぞくしながら手が止まりませんでした。
    Lotusのキャストや本名以外の自分で活動なさる方は共感できるポイントがかなり多いと思います。
    とりあえず皆さんに1冊ずつプレゼントしたいくらいおすすめです。

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