自分のM性を好きになれない、というお話。【コラム・亜希】

    こんにちは。キャストの亜希です。
    早いものでLotusに在籍してから2年が経過しました。
    一瞬一瞬は長く感じますが、通して振り返るとやはりあっという間。文字どおり刹那的な日々でした。

    そんななか「M性を肯定された気がする」というお言葉を頂くことがあります。
    言葉自体は非常に嬉しい反面、裏を返すと過去にM性を否定される場面があったということにもなります。

    そこで、これを読んでくださっている方がM性を手放さなくて済むよう、僕なりの見解をまとめました。

    第一にマゾとサドのもつ言葉のニュアンスについて。
    マゾという言葉は一見侮蔑的ニュアンスを含んでいるようにも聞こえますが、サドという嗜好を分解してみると「マゾと(あるいはマゾで)遊ぶことによって興奮を得る」人種のことであり、行為の主体はいつだってマゾです。
    つまりサド≒マゾのファンであり、それ以上でも以下でもありません。

    加えてなにより優れているのは、人によっては苦痛でしかない行為に文脈的価値を見出せるその感性です。
    SMで興奮や安らぎを覚えられることこそ、人間の持つ想像力をフルに活かした進化の極地なんじゃないかと思っています。

    そして最後に、あなたがご自身のM性を好きになれた分だけ、僕もこの性癖を持って生まれてきたことを誇りに思えます。
    凹凸を埋め合う存在として、またM女性のいちファンとして、あなたが持つ魅力が伝わるSMができれば嬉しいなと思います。

    長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。
    朝晩冷え込む日が出てくるようですので、くれぐれもご自愛ください。

    亜希

     

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